— CASE 024 / 2025
Manufacturing DX
Strategy × Engineering — 5-Year Roadmap
Strategy Manufacturing Global

— Case Study 024 製造業グループ全社の
中期DX戦略策定・実行支援

東証プライム上場・売上規模3,200億円の総合機械メーカーに対し、5か年の中期経営計画とDX投資ポートフォリオを一体で策定。18か月の伴走を通じて、220億円規模の変革投資を実装まで導きました。

Integrated Decision Loop — 統合意思決定モデル
Project Cover Integrated Decision Loop — 統合意思決定モデル
SL / CASE #024 · 2024–2025
Client
総合機械メーカー
(東証プライム)
Industry
製造業 /
グローバル展開
Duration
18か月
Team
28名
Investment
220億円

01Background

Background — 課題背景

クライアントは、100年以上の歴史を持つ総合機械メーカーとして、国内外に18の生産拠点を展開。しかし、事業部ごとに独立して構築されたIT基盤・データ環境が、グループ全体としての機動的な意思決定を阻害していました。

経営層は「DXの必要性」を認識しつつも、「何から着手すべきか」「投資対効果をどう測るか」という根本的な問いに答えを持てずにいた状態です。私たちの参画は、この問い自体を再定義することから始まりました。

  • 18拠点・7事業部でシステム・データ基盤が分断され、経営情報の集約に月次で4営業日を要していた
  • 過去5年で個別最適のIT投資を積み上げた結果、運用コストが売上比2.4%に膨張
  • デジタル人材が事業部に分散し、全社視点での優先順位付けが不在
  • グローバル拠点との連携で、意思決定リードタイムが競合の2倍
「DXという言葉は使い飽きた。
本当に必要なのは、経営と技術を同じテーブルで語れるチームだった。」クライアント CFO 談— Kickoff Interview, 2024.03

02Approach

Approach — アプローチ

私たちは、戦略コンサルタント・エンジニア・データサイエンティストで構成された 統合チームを投入。3層の意思決定ループ(経営 / 事業部 / 現場)を横断する対話フレームワーク「Integrated Decision Loop」を導入しました。

従来のコンサルティングとの決定的な違いは、技術の実装可能性を初期フェーズから織り込む点にあります。エンジニアが経営会議に同席し、戦略シナリオごとに「本当に3年で実現できるか」を数値で示しました。

  • フェーズ1(3か月)論点構造化 — CFO・CIO・事業部長へのヒアリング72件を通じて論点ツリーを構築
  • フェーズ2(4か月)シナリオ設計 — 3つの戦略シナリオを、投資・リターン・実装難易度で3軸評価
  • フェーズ3(6か月)中期計画確定 — 選定シナリオを取締役会で承認、投資配分と KPI を確定
  • フェーズ4(5か月)実行伴走 — Transformation Office に常駐、四半期レビューを主導

03Execution

Execution — 実行内容

戦略の絵姿だけでなく、それを支えるデータ基盤・組織構造・投資マネジメントを同時並行で設計・実装しました。特に、経営情報を月次4営業日から日次で見られる状態にするデータ統合プロジェクトは、初期の90日間で PoC までを完了させています。

主な実行アイテム

  • データ統合基盤の構築 — Snowflakeを中核に、18拠点・7事業部のERPを統合。経営ダッシュボードを内製で構築
  • DX投資ガバナンス — 全社IT投資を4象限(Run/Grow/Transform/Explore)で管理する枠組みを導入
  • デジタル組織の再編 — 分散していたデジタル人材を「Digital Center of Excellence」として集約、120名体制に再編
  • グローバル連携モデル — 意思決定リードタイム短縮のため、地域統括CIOポジションを新設
初期90日間で「動くもの」を経営会議に見せることが、後の18か月の推進力を作った。
— 04 — Results / 成果
4日 → 1日
経営情報集約リードタイム
月次4営業日から日次へ短縮
2.4% → 1.8%
IT運用コスト(対売上比)
2年目までに0.6pt削減見込み
220億円
投資ポートフォリオ
取締役会で満場一致で承認

05Beyond

Beyond — 継続支援

プロジェクト正式終了後も、STYLELAB は四半期のトランスフォーメーション・レビューのパートナーとして継続支援を行っています。戦略は「置いていく」のではなく、市場環境に応じて共に更新し続けるべきものと考えているためです。

2026年度は、生成AIによる設計自動化領域を新たな投資テーマとして追加。Engineering事業部との連携で、実装フェーズに移行しています。

— 06
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